じゃんがりハム日和

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じゃんがりハム日和

ロボロフスキーハムスターおくに

おくにの前庭疾患、最終治療『ショットガン療法』

こんばんは!
週末にむけ気温が徐々に上がっており、ようやく残った雪や氷が溶け出している今日このごろ。
相変わらず寒いけれど、束の間でも暖かくなるのは嬉しいですね!

さて、その後のおくにの前庭疾患のことですが、実は昨日の仕事終わりに動物病院へ行ってきました。
一週間延長になった飲み薬も24日で終了したので、その結果報告と今後の相談。
おくに同伴は厳しいので、わたし一人で病院に行ってきました。

先日ブログでも報告したとおり…
残念ながら、おくにのクルクル現象は良くならなかった。
発症当時よりも悪化してしまって、最近は毎日必ずクルクルしている(´;ω;`)

※最近のおくに。これよりキツイ症状のときもあり、緩やかなのは最近は稀。

その前庭疾患について、いよいよ最終治療となりましたので、今日はそのお話をしますね。
念のため経緯を振り返ると…

【12月末】
異変が現れる。
顔が左に傾き、進むときに左に旋回気味になってしまう。
ときにはその場でずーっと左にクルクルしてしまい、思うように動けていない。

【1月2日】
病院で診察。動きと眼振から「前庭疾患」と診断される。
神経症状を抑える飲み薬が処方され、2週間投薬が決定。
「多くは薬とリハビリ運動(生活の中で慣れていく)で回復する」との話に期待を寄せ、この日から飲み薬開始。

【1月2日〜10日ごろ】
順調に回復!期待どおり、ほぼ真っ直ぐ歩けるようになった!
飲み薬も折り返し地点、このまま回復を信じていたけれど…

【1月10日すぎ】
まさかの「右」側に発症。しかも「左」の時よりもキツめの症状。
常にというより、症状のある時・ない時にムラがある。
ショックを受けつつも、ひとまず投薬期間終了まで飲み薬を続行。

【1月15日】
約束の投薬期間終了。
相変わらず症状にムラのあるまま、「右」への傾きや回転がときどき現れる。

【1月18日】
なにもしない状態で観察してたけど、三日経過。
ムラがある中、今度はまた「左」に少し傾いている…
せっかく治ってた「左」に戻ってしまい、不安もあり電話で病院に相談。
『最初の左だけでなく反対側も症状が出たとなると、脳の原因も考えられるかもしれない』とのこと。
投薬を1週間延長することに決定。※ただし副作用を考慮し一日おきの処方
それでようすを見てダメだったら、その先は薬を変えてみるとかするしかないかもしれない、ということに…

【1月18日〜20日】
延長投薬期間。相変わらずクルクルの状態はムラがある。

【1月21日〜24日】
延長投薬期間。21日の朝から、激しめに「左」クルクルしてしまう。
完全に自由が利かないようす。
24日に延長投薬終了。最終的には、発症時よりも状態としては悪い。

【1月25日(昨日)】
結果報告と今後の相談のため、病院へ。

かれこれ、最初に異変が出てからはもう1ヶ月近くが経とうとしてるんだよね。
そして投薬治療は実を結ばず、すっかり生活しづらそうな体になってしまいました。

もう一度病院で診てもらうと言っても通院は片道1時間かかるし、
おくにの負担を考えると診察・治療・また診察…というのはストレス。

年齢も年齢なので、「今後は症状を享受して、見守っていこうか」というのが私と旦那の考えでした。

でも、前回電話で先生に相談した時に
『ダメだったら、その先は薬を変えてみるとかするしかないかもしれない』という言葉があったから…

ダメもとで、「もし違う薬を、私が取りに行って試すことが出来るなら」最後のトライをしてみてもいいんじゃないかと思って。
その打診をして、ありがたいことにご快諾いただいて、実際に相談に行ったのが昨日なんです。

結論からいうと、”最後の治療として、違う薬を一週間”試すことになりました。
これでダメだったら、もう打つ手はなし。旦那と話してたとおり見守るほかない。

薬をいただく時に、先生が色々と話をしてくださいました。
ちょっと長くなっちゃうので、要点をしぼりご紹介しますね。

◆そもそも今回の前庭疾患って?
前庭疾患、前庭部分に何らかの障害が生じ、いわゆる『斜頸(しゃけい)』と呼ばれる症状が起こってました。
多くは最初の診察時にも話があったとおり、「自分の頭の位置を正しく把握できていない」から起こってしまう症状みたいです。

◆なぜ頭の位置がわからなくなってしまうの?
基本的には、耳にある位置を把握するためのセンサーの機能障害のせい。
またはセンサーからの信号を受理するための脳の機能障害。
あるいはセンサー障害+脳障害、両方での機能障害。ちなみに右のセンサーがダメになると左に傾き、左のセンサーがダメになると右に傾くんだそう。
その左右のセンサーが正常でも、信号を受理する脳機能がダメにならやっぱりダメで。
症例の多い斜頸は、ふつう左右どちらかの症状のみだそうで、おくにみたいに両方に出る場合は脳機能障害の可能性が高いみたい。
(左右両方のセンサーがダメになるケースもあるようなので、断定はできない)

◆その機能障害はなにが原因なの?
原因はさまざま考えられ、現在の医療レベルでは特定が難しい。
内耳炎とか人間のヘルペス、稀には脳に寄生虫がついて…とか、いろいろある。

でも脳障害の場合、多い原因としてはこんなものがあるそう。
・腫瘍や肉芽腫による機能への圧迫
・腺腫による機能への圧迫
外傷とか感染とかいろんな可能性があるけれど、それを突き止めるのは難しいんですって。

◆原因究明の糸口はMRI撮影。でも負担が大きい+治療には繋がらない。
たとえばMRI撮影をすれば、腫瘍なんかを発見することはできるかもしれないそうです。
ただしその為には麻酔もしなくちゃならないし、実施できる場所も東京などに限られている。

移動も麻酔も撮影もハムスター自身へのストレス、負担が大きい。
やるとしても15万円とかかかるそうで、飼い主への金銭的負担も大きい。

そして何より、原因がわかっても、治療はできない。
脳へのそういった治療は人間レベルでもまだ途上分野。
医学が進めば将来的にできるかもしれないけど、今じゃない、未来の話。

先生は言いました。
『撮影して原因がわかっても、獣医師が満足するだけで、この子にはなんのメリットもない』

仮にその症例でおくにがハムスター医療に貢献できたとしても、おくにが治るわけじゃない。
私には、おくにの穏やかな生活が一番大事だ。

◆最終手段・ショットガン療法。数撃ちゃ当たる?多剤投与。
そして今回、おくにの最終手段として渡された薬。
これが、ショットガン療法と呼ばれるものになります。
前回の薬と異なり、さまざまな薬を混ぜて与え、「どれかヒットすればラッキー」的な方法です。

結局、原因はわからない。
だから、わからない原因のどれかに当たりそうなのをゴチャ混ぜにしてみる。
成果が出てもなにが効いたのかわからないけど、成果が出ないよりはいい、というやり方ですね。

というわけで、新たな薬(ショットガン)を、一週間試すことになりました。
効果あればいいけど、なければ以降の治療はきっぱりやめましょうって。
特に腺腫とかの場合はなかなか厳しいようです。

あと一週間、どうか何かがヒットして、少しでもおくにの生活のしづらさが改善されたらいいんだけどなあ…
もう少しだけ、頑張ってもらいます(>_<)

ロボロフスキーハムスターおくに
おくに「あと一週間だけ、がんばるー!」

食欲もあって新しい薬もすんなり舐めてて、クルクルのぞけば元気なのにね(´;ω;`)
今後は、食欲不振も起こり得るから、その時は栄養食などご相談くださいねって言ってもらえました。

前庭疾患は治せないかもしれないけど、丁寧でちゃんと考えてくださって、
やっぱり遠方でもこちらの先生に相談して良かったなと思いました。

しかし改めて、やはりハムスターの難しさを感じますね。
斜頸はハムのみならずウサギやハリネズミ、ラットでもあるみたいですが、
いずれにしても原因特定の難しさと治療の選択肢の限りは飼い主の切ないところだと痛感しました…

今回のおくにの件も、あくまで一例ですので、これが全てではありません。
でも少しでも何か、この先同じような症状で悩まれる方が現れたときの参考になったら、おくにも嬉しいかな。

また一週間頑張って、その結果も改めてご報告したいと思います。
ラストスパート、おくに、もう一踏ん張りだ!

※追記※
本日夜に帰宅したところ、おくにが6日ぶりによくなっていました!
ずーっとクルクルしすぎてまともに前に進めなかったのに…
久しぶりに自分の行きたいところに行けてました(´;ω;`)コントロールできてる!

まだ顔は傾いているし、ゆるい旋回もあるしもたついてるんだけど、それでも久しぶりの回復!
帰るなり「ごはんちょーだいちょーだい!」って久しぶりにしていて、ビックリしました…
もしかして、お薬効いているのかな!?効いてたらいいな。
少しでもおくにのストレスが減りますように。引き続き頑張ってもらいます!

COMMENT LIST

  • りん より:

    ぼんぼり様、こんばんは。

    おくにちゃん、新しい薬で少しでも改善するといいですね!今のところ食欲があってクルクル以外は元気とのことで救いですね^^

    経過や先生の説明を細かく書いて頂けてとても分りやすいです。通院は難しくても頼りになる先生がいて心強いですね^^

    リク達もおくにちゃんを応援しています!おくにちゃん・茶太郎くん、一緒に頑張れるハム友さんに出会えて嬉しいです^^♪(勝手にハム友さんと呼ばせて頂きすみません;以前にもハム友と呼ばせて頂いたかもしれませんが(^^;)

    ロボの小さな体に機敏な動き…そうなんですよね!食べる時、毛繕いの動きも高速で^^よもちゃんは最近、床材を掘って潜って突き進んだりと床材掘りを結構見かけます。先日掃除をした時は、床材の中から貯蔵(?)や食べ残しのペレットが、あっちこっちから出てきました。砂場にも少し埋めてあり(^^;可愛い姿で貯蔵は意外と雑い(笑)(本ハム的には貯蔵場所も色々考えてるかもですが^^)ご褒美にチーズをあげて、必死に高速でモグモグしているので、一瞬喉に詰まらせてないか心配になりました;ほっぺもパンパンで…(^^;よもちゃんは特に手も小さく動きが速いので、何をしているのかよく見えない時もあります;

    桔梗は相変わらず基本大人しい子です。静かにハウスから出て来て、アピールしててもケージの繋ぎ目を噛んだりしないので、ふと見て「あら、起きてたの^^」と思う感じで静かに暮らしてます。ハウスに籠っていれば呼ぶと眠そうに出てきてくれます^^
    ケージを噛むのは虎太郎が若い頃がとても激しかったです…(^^;徐々に噛まなくなり、リク達は基本噛まないので歯の心配は今のところなくなりました^^

  • ぼんぼり より:

    りんさま
    こんにちは!
    おくにはひとまず新薬で久しぶりに状態が好天したので、どうかこのまま良くなってくれることを祈るばかりです(>_<) 相談している先生はどちらかというとウサギに詳しいのですが、犬猫病院が多い中、ウサギはじめとした小動物に詳しいのはとても貴重で助かります。 私が引っ越してしまい、場所が遠のいてしまったのが悲しいですが… ハム友さんも応援してくれていると思うとまた心強いです(*^◯^*) 私も交流してくださる方はみんなハム友さんだと思っていますよー! リアルでは近場になかなかハムスター飼いがいないけれど、こうしてネット上でなら同じようにハムスターの魅力やお世話の悩みを共有できる人たちがたくさんいて、良い時代に生まれたなーとおもいます(*^o^*) ロボは小さいし機敏だし、行動もおしっこが自由奔放だったりごはんも色々だったりで、やっぱりゴールデンやジャンガリアンとハッキリ違う部分も可愛いですよね! その自由さや機敏さが、大変な面もありますが(>_<) りんさんファミリーは4ハムそれぞれの個性に囲まれ、またそれぞれ成長によっても新たな魅力が出てきたりして、見離さないですね(*^◯^*)

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